──私がブログを始めた理由
平成22年度に私は宅建試験に合格し、すでに10年以上の歳月が流れている。その間にも、私は宅建試験の動向を注視してきた。
途中、息子の健斗が平成26年度の宅建試験に合格した傍ら、私は3度の病に見舞われた。敗血症による2週間の入院、胆のう摘出手術、腸閉塞(イレウス)による緊急手術など。
どれも命に関わる大病だった。特にイレウスでは、あと1時間手術が遅れていたら、命が危なかったと後に主治医に言われた。
会社の健康診断でも、この事実を記載した問診票を見た担当医が目を白黒させるほどだ。
私が宅建ブログを始めたのは、独学受験生の合格へのアシストをしたい、いつ死んでもおかしくない私が、生きていた証を何らかの形で残しておきたい。そう思ったからだ。
幸いなことに、息子の健斗は、小6で宅建合格という最年少記録保持者だった。当時、読売新聞や中日新聞などにも取り上げられ、宅建界隈では比較的名の知られた存在だった。
https://takken-job.com/column/takken-youngest/
普通にブログを始めたところで、恐らく誰も読んでくれない。内容が伴わなければ尚更だ。読んでもらえるまでには時間がかかる。早くても半年、場合によって数年、、
だから私は、健斗に提案した。
「最年少合格者の父を名乗っても良いか」
と。健斗は、
「全然OKだよ」
と笑顔で承諾してくれた。
よほどの文才でもない限り、まったく無名の宅建合格者がブログを始めたところで、芽が出る保証はない。いつか芽が出ればまだ良いが、芽が出ないまま終わるかも知れない。
だとしたら、少しでも可能性のある方に賭けてみたい。一応、私が息子の宅建合格を手助けした自負もある。
勉強法も、ある程度は確立している。そして何より、生きた証を残したい。
最初のうちは、史上最年少合格者の父という肩書きで注意を引く。しかし、やがてその肩書きを外し、ブログ記事の内容で勝負できるブロガーになりたいと思っていた。
勉強法には自信がある。それを少しずつ浸透させていければ、という目論見だった。
それでも一定数の批判はあった。一番多かったのは「子どもをダシに使うな」だった。だがそういった批判も、私は甘んじて受け入れた。
いつか必ず、ブログの内容自体を評価してもらえるようになる。私の勉強法を実践した受験生が、次々に合格していく様子を見届けられるようになる。そんな日が絶対にくる。
そう信じて、私は宅建ブログを続けてきた。
──決断力が合格をあと押しする
資格試験を目指している人ならば、たとえギリギリであっても合格したいと思うだろう。だが結果は、無情にも2つに分かれる。
努力した人が合格するとは限らないし、時間が合格を保証してくれるわけでもない。
大手資格スクールに入れば合格率は上がるが、それでも100%合格にはならない。せいぜい50%から70%といったところ。
では合格者と不合格者の一番の違いは何か?
それは、「絶対に合格するんだ」という鋼のような強い意思があるかないか、だと私は思っている。合格したいな、合格できたら良いな、といった豆腐メンタルではダメ。
合格できなければ人生終わりだ、くらいの気持ちの強さ(危機感)が必要だということ。
たかが宅建でそこまでは、と思うだろうか?
近年の宅建試験は、片手間の勉強ではまず受からない。受験生レベルも上がっている。よほど地頭がいい人でもない限り、テキストや過去問を1、2周した程度では合格しないのだ。
過去問は最低でも5周、正解率95%以上を達成できて、ようやく合格ゾーンに到達する。合格ではなく、合格ゾーンである。合格レベルにある受験生たちと競い合えるという意味だ。
▶95%以上が合格ゾーン®️
https://www.paparing-takkenshi.com/entry/2020/02/14/202428
あくまでも私の感覚だが、過去問の正解率に対して、実際に合格できる率はこんなところ。
・過去問の正解率100%→90%以上合格
・ 〃 95%→70~80%合格
・ 〃 90%→50~60%合格
・ 〃 80%→20~30%合格
一昨年のことだが、過去問は「正解率90%も必要ない」とTwitterで豪語していた人がいたが、予想どおり、その人は合格できなかった。
意識レベルの高い人は、95%は当たり前。限りなく100%に近付こうとする。それは強靭な意思の強さ=決断力がないとムリな話だ。
メンタル的に90%以上はキツいと思っている段階で、そもそも決断力が足りていない。
ギリギリでの合格を狙っていてもダメ。それでは合格点より3~5点ほど下になってしまう。
要領よく、合格点スレスレで合格できればよいが、始めから合格点付近を狙っていたのでは十中八九落ちるだろう。
できるだけ少ない学習で、合格最低点を目指して勉強している省エネ型の受験生がいる限り、この悲劇はあとを絶たない。
宅建試験の高得点化が叫ばれているが、ならば尚更、目標設定は高めに置くこと。最低40点以上。できれば42点くらいに設定する。
一昔前のように、36点くらいの目標設定では合格は厳しい。これも意識の問題だ。
今年、宅建試験を受ける予定の人は「絶対に合格するんだ」と心に誓い、決断してほしい。そして過去問の正解率95%以上を達成する。
それらをクリアできれば、自然と合格が見えてくる。合格が現実味を帯びてくる。
あとは本試験に向けて突き進むだけだ。