宅建・史上最年少合格者の父による宅建合格ブログ

史上最年少合格者(当時小6)の父による宅建合格ブログです。これから宅建試験にチャレンジする方々に、最短距離で合格を勝ち取るためのノウハウを提供します。勝利の方程式&95%理論。®マーク付の記事はリライト版です。

史上最年少合格へ①

──初めての敗北

「2点足りなかった」

平成25年度の宅建試験の合格ラインは、50問中で33点以上。息子・健斗の点数は31点だった。

市販の模試でも概ね28~36点くらいだったので、正直、合格するかどうかは五分五分だと思っていた。

宅建業法は20問中で18点あったものの、権利関係が14問中6点、法令上の制限が8問中4点、税その他が8問中3点しか取れなかったのが敗因だった。

初めての宅建試験は、こうして幕を閉じた。

人生初の敗北。杉浦健斗11歳、小学5年の12月初旬のことであった。

──なぜ宅建試験を受けようと思ったのか?

それは健斗が、まだ小学4年の3学期のことだった(たぶん2月)。

たまたまテレビで「高校生クイズ」という番組を夜にやっていて、それを家族で観ていた。

そのクイズに参加していた某高校の男子生徒の一人が、

「小学4年生で漢検1級に合格した」

と紹介されていた。

一緒にテレビを観ていた健斗の顔が、だんだん険しくなっていく。

そして私にこう言ったのだ。

「僕もなんか資格を取りたい」

今の健斗と同じ、小4で漢検1級を取得。この時まで健斗は、国家資格はおろか、民間の資格を含めて何の資格も持っていない。

学校では学級委員長を務めていたものの、検定試験とは無縁の生活を送っていた。私もこれまで、一度も健斗に資格の取得を勧めたことはなかった。

元来、健斗は負けず嫌いなところがある。きっと悔しかったのだろう。

とはいえ、小4で漢検1級の合格はもう無理だ。

とっさに私はこう返した。

「じゃあ、宅建でも狙ってみるか」

私が健斗に教えてあげられるのは、学校の勉強を除けば、宅建かギター(アコギ)くらい。

数年前に、趣味というか、将来の保険のつもりで取得した宅建の知識が役に立つかも、、

「うん、頑張るから教えて」

と力強い返事。

「分かった。でも学校の勉強はおろそかにするなよ」

「大丈夫、学校の勉強は好きだから」

この瞬間から、健斗と私の、宅建合格へ向けての奇妙な親子関係がスタートした。二人三脚での船出だった。

──小学生に民法が理解できるのか?

最初の関門はここだった。

大学生でもマスターが容易でない民法を、若干10歳の小学生に理解できるだろうか?

使われている漢字だって難しい。内容は言わずもがなだ。

宅建の権利関係のうち、14題中10問が民法である。残りの4問は、民法の特別法だ(借地借家法など)。

次の休みの日に、私は健斗を連れて、市内の書店へと向かった。宅建の参考書選びである。

私がメインに使ったのは、LECの『とらの巻』という黄色いテキストに、同じくLECの『ウォーク問』という分野別過去問集(全3巻)だ。

幸い、これらのテキストと過去問集はまだ現役だった(『とらの巻』のみ前年度版)。

試しに、『とらの巻』の民法の「意思表示」の部分を、健斗に15分くらいかけて読むように指示。

直後に、該当箇所の『ウォーク問』の問題を5問ほど解かせてみた。

私は自分の目を疑った。なんと全問正解、、

「やったあ!」

と喜ぶ健斗。

まぐれ? いや2択じゃなくて4択問題だから、まぐれなんかじゃない。しかし全問正解って、、

宅建の民法って、そんなに簡単か?

いや、そんなはずはない。民法は難しい。私自身が勉強してきて一番よく分かっている。これはもしかして、もしかするかも、、

親バカ全開である。

──目標に向けて舵を切る

「宅建の最年少合格って何歳?」

さっそく携帯(ガラケー)でググってみたら、過去の最年少合格者は「12歳」だと分かった。この時点(小4の3学期)で、健斗はまだ10歳。

健斗の誕生日は7月で、本試験は10月。合格発表は12月初旬。

今年受かれば11歳で合格だから、最年少記録更新!

「よし、いっちょ狙わせてみるか」

私は他の参考書には目もくれず、その場で『とらの巻』と『ウォーク問』3冊の計4冊を購入し、その日から健斗は宅建の勉強をスタートさせた。

しかし法律の初学者にとって、法律用語は難しい。まだ小学4年の健斗には尚更だった。

幸い我が家には、私が使っていた有斐閣の『法律用語辞典』があった。

健斗と私は、難しい用語を見つけては法律用語辞典を駆使しながら『とらの巻』を読み進めていった。

私自身も宅建に合格してから数年が経つので、記憶を呼び起こしながらの作業だった。

──学業との両立は可能か?

4月から5年生になった健斗は、引き続き学級委員長に選出された。成績も学年では分からないが、クラスでは恐らくトップだったと思う。

委員会の仕事なども精力的にこなし、学校での成績を下げることなく宅建の勉強を続けていった。

権利関係は、さすがに小学生には難しい項目(無権代理や抵当権など)もあり、そういうところは私がアドバイスしたりしたが、宅建業法は健斗がほぼ独りで進めていった。

夏休みが終わるまでに、『ウォーク問』の❶権利関係と❷宅建業法はほぼマスターしていた。それぞれ5~7周はしたと思う。

楽しいはずの夏休み。宿題を除いては、ほとんどの時間を宅建の勉強に充てていた。友達からの遊びの誘いも断ってよく頑張った。

残すは❸法令上の制限・税・その他のみ。だが実は、小5の健斗にはこれが一番厄介だったことに、この時はまだ気付いていなかった。

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