──アプリは有用か?
一問一答のメリットの一つに、外出時に携帯できて隙間時間にサクサク進められる点がある。ユーキャンやLECの一問一答は、本のサイズが小さく、携帯しやすい利点が最大限に発揮されている。
しかし私が今年の宅建試験用に推薦した駿台の『一問一答』は、テキストと違って本をばらすことができず、それが最大のネックとなっていた。つまり、携帯性に問題があるのだ。
そんな折、息子の健斗が、自分のスマホに「山川の世界史一問一答アプリ」を入れて勉強していることを知った。全部で4700問もあり、問題数の割にはサクサク進められるとのこと。
私の時代はまだガラケーで、アプリなんて知らなかったし、想像したことさえなかった。古い時代のアナログ人間ゆえ、紙媒体以外の発想が思い付かなかったのだ。そこで私は、
「宅建にもアプリがあるのでは?」
と思って調べてみると、案の定、いくつかのアプリが存在していることを知った。
──宅建の一問一答アプリ
私が調べた限りでは、民法の法改正が行き届いた最新の宅建アプリは2つしかなかった。しかもどちらも無料。ただし、一問一答が含まれているのは次のアプリだけだった。
https://apps.trips.co.jp/shikakutakken
収録問題数は全部で3067問。一問一答と四択過去問の両方が収録されており、うち一問一答だけで2067問もある。この収録問題数は圧倒的だ。
一問一答の問題数を分野別に表すとこうなる。
権利関係─641問
法令上の制限─333問
宅建業法─813問
税・その他─280問
無料アプリゆえに広告が煩わしいが、スマホ画面の左下にある < をタッチすれば広告は消えるので、さほど問題にはならない。
四択の過去問は、後に『ウォーク問』に委ねるとして、とりあえず皆さんは、一問一答だけを視野に入れればいい。それでもやはり数が多いので、宅建業法だけに絞るのも一つの手だと思う。
時間に余裕があれば、その後、法令上の制限へと駒を進めてもいいだろう。
その宅建業法は、813問と数も多く、駿台の『一問一答』、LECの『ウォーク問』を含めてモノにできれば満点(20点)も夢ではなくなるはずだ。
自宅や図書館など机のある所で勉強する場合、駿台の2冊をメインに使い、それ以外の所ではアプリを活用するなどして使い分けるといい。
電車やバスの中、職場での休憩時間や病院の待合室などではアプリがうってつけである。