宅建・史上最年少合格者の父による宅建合格ブログ

宅建・史上最年少合格者(当時小6)の父による宅建合格ブログです。これから宅建士試験にチャレンジする方々(特に独学で頑張っている人)に、最短距離で合格を勝ち取るためのノウハウを提供します。ぜひ一読してみてください。

最短ルートを考察(2021)

──気持ちを切り替えよ

まず初めに断っておくが、これは一般の宅建受験生に向けた記事ではない。

願書の申込みは済ませたものの、今のままでは不合格は不可避、すでに諦めモードの受験生に向けた記事である。

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10月17日(日)の本試験まで、残り2ヶ月半あまりとなった今、これまでの勉強で何か一冊でもマスターできたものがあるだろうか?

どれも未消化のまま本試験を迎えることになった場合、合格は相当に厳しくなる。

だが諦めるにはまだ早い。高得点での合格はムリでも、ギリギリかその少し上くらいなら狙えないわけではないからだ。

5%未満の合格の可能性を、何とか50~60%程度に引き上げる。そういうコンセプトで書いた記事である。

そのためには、

「合格できたらいいな」

ではなく、

「絶対に合格してやる!」

といった強い信念が必要となる。

これまでの生ぬるい自分と決別し、勉強の鬼と化してほしい。信念というより、執念という言葉の方が相応しいのかも知れない。

そういう気持ちの切り替えができれば、まだまだ合格の可能性は残されている。

──短期合格の戦略を立てる

短期決戦型のテキストについては、ブログでも紹介した次の2冊をお薦めしたい。

【通読用として】

宅建士 出るとこ集中プログラム
https://www.paparing-takkenshi.com/entry/2021/03/09/202703

【調べ用として】

どこでも宅建士 とらの巻(2021)
https://www.paparing-takkenshi.com/entry/2021/05/27/183744

一般的な市販教材ではないが、宅建みやざき塾の『超重要ポイントまとめ集』も候補に挙げておきたい。

https://miyazakijuku.stores.jp/items/60d99b94a1ea7c3ebf2287c5

ただし、これらのテキストは、これから紹介する2つの過去問集(一問一答+分野別)を仕上げるために必要な補助的な教材としての推薦なので、そのへんは理解してほしい。

これから劣勢を挽回して合格をつかみ取るためには、次の2点を実行していただきたい。

①一問一答集をマスターする。
②宅建業法の分野別過去問をマスターする。

マスターというのは、最低でも正答率・正解率が95%以上のことだ。もちろん、順序としては①→②となる。

──一問一答に賭ける

もし今の時点で、何一つとして消化できていないのなら、まず「一問一答」のマスターを心掛けてほしい。その際、答の解説もしっかり読んで疑問点をなくしておく。

残りの日数を考えたら、収録問題数の多い一問一答はお薦めできない。しかも予想問ではダメで、過去問ベースの一問一答に限る。

昨年の私は、短期決戦用としてTACの『一問一答セレクト600』をお薦めしてきた。

解説も詳しく、実践的な問題ばかりが収められた素晴らしい一問一答集だと今でも思っている。ただ唯一、収録問題数の少なさだけがネックだった。

今年は、TACを候補として残しておきつつ、日建の『チャレンジ!重要一問一答』を第一にお薦めしたい。

TACの収録問題数が600なのに対し、日建のそれは800である。TACより収録問題数が200ほど多く、ユーキャンと同じである。

ユーキャンとの違いは、各設問の最初のところに、この問題がどんなテーマに属しているのかが太文字で記されているところだ。

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これはTACや駿台の一問一答にもあるが、ユーキャンにはない。これがあるとないのでは、各々の設問の理解度が違ってくる。

その点一つ取っても、ユーキャンより日建の一問一答の方が優れている、というのが私の考えだ。解説はどちらも素晴らしいのに、その点だけが惜しい。

そしてこの日建の一問一答を、できれば8月末まで、遅くとも9月半ばまでには終わらせ、正答率95%以上を達成させる。

もちろん、この一冊のみで合格できるわけではない。だが、この一問一答がベースとなり核となるのだ。

あくまでも私の見立てだが、日建の『チャレンジ!重要一問一答』をマスターできれば、次の点数が期待できる。

 権利→7点
 法令→5点
 税・価格の評定→2点
 業法→15点
 5問免除→3点
   ─────
    計32点

5問免除については、次の「統計データ」をマスターすれば1点加わり4点となる。

統計データのまとめ(2021)【権利】
https://www.paparing-takkenshi.com/entry/2021/06/21/194057

加えて『直前予想模試』を本試験前に手掛ければ、もう2点ほど上乗せされ35点になるが、それでも安全圏には少し足りない、、

──業法の過去問を究める

たとえ短期決戦用のプランであっても「勝利の方程式」は有効である。

勝利の方程式とは?®️
https://www.paparing-takkenshi.com/entry/2020/02/11/011433

一問一答の次は「分野別過去問」だが、短期決戦で挑むのなら、『ウォーク問』3冊はやや荷が重い(計550題)。

代替案として、日建ならば『テーマ別厳選過去問』という一冊もののコンパクトな分野別過去問がある(300題)。

ただ私の考えでは、一問一答の後にこの分野別過去問を仕上げるよりも、業法に特化した分野別を仕上げた方が点になると思う。

つまり日建の分野別を仕上げて平均的な底上げを図るより、LECの『ウォーク問❷宅建業法』を仕上げた方がよいということだ。

一応、最低限の知識は日建の『チャレンジ!重要一問一答』で学習してあるので、権利や法令が全然ダメということにはならない。

別途、対策を立てるのなら、業法をマスターした後で余裕があれば立てればよい。

私はこれまで、一問一答にしろ分野別過去問にしろ、最終的には95%以上の正答率・正解率をクリアするように主張してきた。

だが業法に特化した学習をするのなら、95%では足りない。限りなく100%を目指してほしい。

特に近年の業法は、個数問題もさることながら、問題自体が全体として難化傾向にある。曖昧な知識や付け焼き刃の知識では対処できなくなっているのだ。

昨年、模試で業法15~17点くらいだった人が、本試験では11点しか得点できなくて合格できなかった人がいた。

コンスタントに18点以上を取っている人は、そこまで点数を落とすことはない。

業法を仕上げられなかった人にありがちな悲劇である。だからこそ業法に関しては、95%ではなく、100%の正解率を目指さなければならないのだ。

日建の『チャレンジ!重要一問一答』と統計で33点前後をゲットし、業法でさらに4点の上乗せを図る。そうすれば、合格ラインの36~38点が見えてくる。五分五分か、その少し上くらいにはなれる。

その上で、LECの『直前予想模試』を4回分解いてマスターすれば、38~40点くらいのレベルには到達できるはずだ。

LECの直前予想模試(2021)
https://www.paparing-takkenshi.com/entry/2021/06/19/200323

日建学院の一問一答
   →ウォーク問❷宅建業法

この2冊が重要だが、とりわけ「一問一答」の完全マスターが合否のカギを握っている、といっても過言ではないだろう。

日建の一問一答が完璧ならば、『ウォーク問❷宅建業法』は1~2週間で仕上がる。

そのためには一問一答を8月末、遅くとも9月半ばまでには確実にマスターすること。

それが達成できれば、たとえ短期決戦といえども、合格を勝ち取ることは十分に可能だと信じる。

今がどんな状況であれ、どれだけ未完成であったとしても、諦めさえしなければ合格の可能性はまだ残されているのだ。

だから自分を信じて、最後まで食らい付いていってほしい。

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石垣を積み上げよ

──積み上げの大切さ

宅建試験に限らず、資格試験全般にいえることだと思うが「積み上げ」が大切である。

これまで解いてきた過去問の数、吸収できた論点の数が最終的にはモノをいう。

そこに野球でいう満塁ホームランのようなものはない。どちらかというと、コツコツと1点ずつ積み上げていくサッカーに近い。

言うなれば足し算である。

私は自身のブログの中で、一問一答の正答率や四択過去問の正解率を95%以上にするように述べてきた。

だが、それは足し算ではなく割り算だ。

例えば、1,200問の一問一答を解いて、984問正解だったら、正答率は82%ということになる。

 984÷1,200=0.82(82%)

これを割り算として捉えず、1,200問中で984問正解できた→つまり足し算として、それだけの積み上げができたんだと考える。

その方が達成感があるのではないか?

これと同じようなことを、かのイチロー選手も言っていた。彼がまだメジャーリーグへ行く前の、日本のオリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)で活躍していた頃に話していたことだ。

「打率だと打った打たないで数字が上下するが、安打数ならば足し算だから数字が減ることはない」

打率ではなく、安打数を意識してシーズンを通して頑張ってきたということ。

そうやってイチロー選手は、日本のプロ野球で、7年連続でパ・リーグの首位打者を獲得してきたのだ。

宅建試験の勉強にも同じことがいえる。過去問の正解率を弾き出すことも大切だが、日々の勉強へのモチベーションを維持することが何より大切である。

そのためには、過去問の正解率より、これまで正解してきた「過去問の数」を自身の成果とした方が効果的ではないか?

もっとも過去問の場合は、正解数が減ることもあり得るので、イチロー選手の言葉をそのまま当てはめることはできない。

だが正解率に一喜一憂するより、正解した問題の数(積み上げてきた数)を自分自身の成果とした方が、自信にもなり、モチベーションも維持できる気がする。

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タイトルにもあるように、石垣を積み上げるように日々の学習を進めていってほしい。

──過去問のスキマを埋める

宅建試験において、過去問学習が大切なことは誰もが知るところである。

しかし宅建試験の出題範囲において、すべてが過去問で網羅できるわけではない。

宅建業法や法令上の制限、統計を除いた免除科目あたりは、過去問のみで8~9割はカバーできるが、権利関係はそうはいかない。

恐らく5~6割ほど。だから権利関係においては、テキストの読み込みも重要となる。

全体として、過去問のみでカバーできるのは7割前後。いわゆる焼き直し問題である。

宅建業法が一番焼き直し率が高く、平均すると9割を超え、法令制限で8割ほどだ。

それらをイメージするとこんな感じ。長方形の枠が出題範囲、楕円が過去問である。

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過去問を数多く解いてマスターすれば、長方形の枠の中は埋まっていく。

5~6年分の過去問ではまだスキマだらけだが、10~12年分の過去問をこなせば図のような感じになると思ってよい。

地頭のいい人ならば、過去問から類推してスキマを埋めることが可能かも知れないが、我々凡人はそうはいかない。

だからテキスト等を読み込んで、スキマを埋めていく作業も必要となる。

権利関係はもちろんだが、他の分野もそれについては例外ではない。

ただ、今から分厚いテキストを読んでいくのは合理的とはいえない。過去問にない論点をテキストで補っていくには、重要ポイントに絞ったものが適切である。

スキマの多くは、重箱の隅をつついたようなレアな問題ではない。基本的な問題なのに、これまで何故か過去問では問われなかった問題がほとんどだからだ。

スキマを埋めるには、短期決戦型の教材がふさわしい。昨年までは、LECの『とらの巻』を第一にお薦めしてきた。

とらの巻の場合、法改正が万全なところが一番の利点だが、通読用としてはやや大部なため(約500ページ)、私は主に調べるための教材として用いていた。

通読用としては、次の教材がお薦めだ。

宅建士 出るとこ集中プログラム(中央経済社)

市販のテキストの中ではページ数も少なく、わずか340ページ足らずである。にもかかわらず、この一冊の中に40点以上を狙える情報量が詰め込まれている。

かといって、文字ばかりで息苦しくなるようなテキストではなく、非常に読みやすいところが特徴だ。まさに通読向き。

各セクションごとに「一問一答」が添付されていて、理解の助けになっている。図や表も多く、視覚的にも分かりやすい。吉野先生の会心の一冊といってよいだろう。

まとめ本としては、次の教材がお薦めだ。

宅建みやざき塾 超重要ポイントまとめ集

言わずと知れた「宅建みやざき塾」の短期決戦用のまとめテキストだ。市販教材ではないが、塾生以外でも、みやざき塾のstoresから購入することができる(3,800円)。

https://miyazakijuku.stores.jp/items/60d99b94a1ea7c3ebf2287c5

通読用というより「要点まとめ」といった感じのテキストで、図や表、イラストが全体の半分以上を占めている。

A4サイズの大型テキストだが、総ページ数が、たった115ページしかないところもやる気に拍車をかける。

一通り過去問学習を終えた後に、知識の見落としがないかどうか、つまりスキマを埋めていくのに非常に効果的である。

──終わりに

たとえギリギリでも、宅建試験に合格することだけが目的なら、私は過去問オンリーでも何とかいけると思っている。

ただし過去問演習をする過程で、解説部分もしっかり読み込まなければならない。正解肢を選んで終わり、というのが一番まずい。それでは理解したことにならないからだ。

解説を読んで理解を深め、疑問点があればテキストに戻って調べる。そこまでやれて、ようやく過去問を制したといえる。

単に一問一答の◯✕が正解だった、四択過去問の正解番号を言い当てた、だけでは過去問を制したとはいえないのだ。

宅建試験の高得点化が叫ばれているが、そうなるとわずかな失点が命取りになりかねない。ギリギリを狙うとこういうリスクと向き合わなければならなくなる。

ケアレスミスが許されなくなるのだ。

そういう意味でも、過去問+α の取り組み、すなわちスキマを埋める対策をした方が、より合格を確実なものにできると思う。



50%→80%の法則とは?

──計画が破綻してしまった人へ

市販の「一問一答集」の中で、収録問題数が多い代表格は、『パーフェクト宅建士 一問一答』(住宅新報出版)と『うかる!宅建士 一問一答+予想模試』(日本経済新聞出版)だろう。

共に1,200問余りの問題が収録されていて、どちらかを95%以上マスターできれば、それだけで合格ライン付近にまで到達できる。

これまで私は、一問一答集としては、これら2冊のどちらかをお薦めしてきた。

春先から勉強をスタートし、コツコツと継続してきた人ならば、これらもそろそろ終わりに近付いていることと思う。

しかし勉強なんて、予定通りに進まないのが常である。

これら一問一答集を始めてから3ヶ月以上経つのに、未だに権利関係をうろうろしている人は計画を見直さなければならない。

これから宅建試験の勉強をスタートする人たちにも同じことがいえる。

私の勉強法では、これらの一問一答集は、4月頃から始めて7月末には終わっていなければならないからだ。

2021年度の合格プラン
https://www.paparing-takkenshi.com/entry/2021/03/19/191649

仕切り直して再スタートをかける人、これから勉強をスタートさせる人は、短期決戦型のプログラムを実行に移す必要がある。

──コンパクトな一問一答集

昨年は、この時期に予定の半分も消化できなかった人や、これから初めて勉強をスタートする人には、『一問一答セレクト600』というTAC出版のものをお薦めしてきた。

もちろん消化できるのなら、先の2冊の方がいいに決まっている。だが、このままでは本試験日までに間に合わないことは必至だ。だから苦肉の策といえなくもない。

先の2冊に比べたら、TACの収録問題数は約半分の600問余りである。

「問題数が半分なら、仕上げたとしても、実力も半分にしかならないのではないか?」

普通に考えればその通りだが、意外に知られていない法則があるのだ。

市場に置き換えれば、「パレートの法則」というものがある。

19世紀にイタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが、さまざまな国の国民所得配分について調査したところ、「人口の20%が富の80%を所有している」ことを発見したことに由来する法則だ。

これは上位20%が、全体の80%に影響を及ぼしているという理論だが、資格試験の過去問数にもある程度は応用することができる。

宅建試験の場合、すべての過去問の中から、頻出なものだけを20%抜き出してそれをマスターすれば、全体の80%をマスターしたのと同じ効果が得られるということ。

とはいえ、上記2冊の一問一答集でさえ、全体の中の頻出部分をかき集めたものである。

だからパレートの法則を、直接そのまま当てはめることはできない。当てはめることはできないが、それなりの効果は期待できる。

ここからは私の考えだが、すでに選ばれた頻出問題であっても、その中の上位50%をマスターできれば、頻出問題の80%程度をマスターしたことになるのではないか?

つまりTACの一問一答集は、先の2冊に比べれば約半分の問題数に過ぎないが、マスターすればその効果は半分どころではない。

先の2冊のどちらかを80%マスターしたのと同じくらいの価値があるのではないか?

600肢の正答率100%
 =1,200肢の正答率80%

TACの600肢は、先の2冊の1,200肢よりも、より頻出問題をセレクトしてある。加えて解説は先の2冊より詳しい。

これから1,200肢をマスターするのは大変だが、600肢ならば可能ではないか?

そう考えたわけだ。

私の勉強法(勝利の方程式)は、まず一問一答をマスターし、次いで分野別過去問をマスターするというもの。

勝利の方程式とは?®️
https://www.paparing-takkenshi.com/entry/2020/02/11/011433

一問一答でもたもたしていたら、分野別を消化できないまま本試験を迎えてしまうことになりかねない。そうすると、言うまでもないが合格は遠のいてしまう。

それだけは何としても避けたい。そういう思いから、苦渋の選択ではあるが、教材を買い換えることを提言したいと思う。

教材には相性もあるので、必ずしもTACでなくても構わない。今年、TAC以外で私が注目しているのが、日建学院の『チャレンジ!重要一問一答』である。

日建の一問一答集といえば、以前に息子の健斗が使っていたもの。当時は777問の重要肢が収録されていたが、それがいつしか999問となり、今年から800問になった。

TACより少し問題数が多いが、その分、次の分野別への移行がスムーズになる。

短期決戦で宅建試験に挑むのなら、TACか日建のどちらかの一問一答集を95%以上マスターすることが必須条件だろう。

実際、昨年も、TACの一問一答→LECのウォーク問の順に手を付けていって合格を勝ち取った人もいた。

あくまでも短期決戦用の教材なので、本試験で45点以上とかは望まない方がよい。

「ギリギリでもいいので合格したい」

そういう人向けのプランである(分野別次第では40点以上が狙えないわけではない)。

駿台やパーフェクトの一問一答が未消化、ウォーク問などの分野別が手付かずで本試験を受けて玉砕するより、これらのプランに賭けてみるのも一つの手だと思う。

ちなみに一問一答集を終わらせる最終期限(タイムリミット)は、8月末である。

これまでの計画が崩れてしまった人、これから勉強をスタートさせる人は、これらの短期決戦用の教材(TAC又は日建)を用いて「勝利の方程式」を具現化させてほしい。

十分に合格を狙えるプランなのだから。

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右半分で22点以上がノルマ

──左右に分割された解答欄

いわゆる「5問免除者」を除けば、宅建試験の問題は全部で50題ある。従ってマークシート用紙の解答欄も、全部で50ヶ所ということになる(×4で200ヶ所)。

面白いことに、解答欄の左半分が25で、右半分が25ときれいに2分割されている。

左半分の内訳は、権利関係14、法令制限8、税と価格の評定3。右半分は、宅建業法20、免除科目5で、左右合わせて50題だ。

複雑ではないので、他の資格試験と比べるとマークミスも起こりにくいといえる。

マークシート用紙の各分野の解答欄は、毎年同じで次のようになっている。

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もちろん赤線は引いてない。分野ごとの解答欄がこのような位置にあることは、あらかじめ知っておいた方がいいだろう。

──左右それぞれの目標点数

これは意外に知られていないことなので、ここで少し触れておく。息子の健斗が小5で初受験する直前に、私はこう言った。

「右半分で22点以上を狙うように」

と。右半分とは、マークシート用紙の右半分のことで業法と5問免除だ。

結果、業法は18点あったものの、免除が2点しかなくて涙を呑んだ。その年の合格基準点は33点以上で、健斗は31点だった。

業法で20問中18点を確保し、免除で5問中4点をとる。もしこれが達成できれば、左半分の点数が少々悪くても、合格基準点を上回る可能性が出てくる。

今年の合格点が、昨年の10月試験と同じ38点だった場合、右半分で22点とれていれば、左半分は16点でもよいことになる。

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法令で6点、税と評定で2点なら、権利関係は8点でも合格できるということだ。合格基準点が36点ならば、権利は6点で済む。

左半分でもう2点上乗せできれば、40点の大台だって夢ではない。だからこそ、右半分で22点以上を確保することが大切なのだ。

そもそも難易度も、左半分の方が右半分よりずっと高い。それはもう圧倒的なほど。よって右半分でしっかり得点し、左は6~7割とれればOKということになる。

業法で18点以上、免除で4点以上は、レベルの高い目標設定ではない。現実的に達成可能なものである。分野別の難易度で、一番易しいのが業法、次いで免除なのだから。

──マークシートの読み取り方法

大学入学共通テストや資格試験など、マークシート用紙の試験の採点では、専用の読み取り機を使う。そして試験案内には、HBかBの鉛筆を使用するよう記されている。

もちろん、それには理由がある。

鉛筆でマークするタイプの試験では、マークシート用紙に付着した炭素に、近赤外線を当てて反射を読み取る仕組みとなっている。

だから油性のマジックやボールペンなどはNGである。水性もダメ。このことを知らない受験生が、油性ボールペンでマークしてしまい不合格となった例もある。

単に黒色で塗り潰せばいい、というわけではないのだ。

一部、炭素を含んだゲルボールペンや黒の色鉛筆などでは反応することもあるらしいが、一度マークしてしまったら消しゴムで消せないので使わない方が無難である。

HBかBの鉛筆が推奨されているのは、その芯に含まれる炭素が、最も機械(OMR)に反応しやすいからに他ならない。

こういった当たり前のことを、稀に知らない受験生がいるので注意を促しておく。



資格の大原では、一生モノや就職に役立つ資格取得をサポート【資格の大原】

宅建受験生への10のメッセージ

直近3ヶ月ほどの間に、私がTwitterでつぶやいてきたツイートの内、特に反響の大きかったものを10件セレクトしてみた。

解説を付けてないので、あるいはブログ記事とは呼べないかも知れない。

しかし今年の宅建受験生が、これらのツイートを見て何某かを感じ、どれか1つでも心に留めていただければと願っている。

【その一】

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1377932869784399881?s=09

【その二】

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1384820216815775750?s=09

【その三】

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1391382464082288641?s=09

【その四】

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1398960956449845261?s=09

【その五】

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1406058989213806599?s=09

【その六】

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1407714939939135497?s=09

【その七】

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1408747064901521408?s=09

【その八】

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1408944598286684161?s=09

【その九】

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1409021891721891845?s=09

【その十】

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1409445404026884097?s=09

これらのツイートには、私自身の経験はもちろん、ここ「3シーズン」の間に数多くの宅建受験生と関わってきたことで得られた知見が凝縮してある。

今年の宅建受験生におくる私からのメッセージと捉えてもよい。

参考にしていただければ幸いである。

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スケジュールと申込み方法(2021)

──宅建試験のスケジュール

令和3年度の宅建試験のスケジュール等については、6月4日に、不動産適正取引推進機構から官報公告が出ている。

https://www.retio.or.jp/exam/

今年度も、新型コロナウイルス感染症の影響のため、一部の地域で10月と12月に試験日程が分かれるものとみられる。

──申込書の配布場所(郵送申込み)

令和3年度の宅建試験の試験案内&申込書は、次の場所で入手することができる(無料)。

https://www.retio.or.jp/exam/haifusaki.html

試験案内&申込書の配布期間は、7月1日(木)から7月30日(金)までである。

なるべく早い段階で申込書を入手して、すぐに提出することをお勧めする。

──申込み方法

【インターネット申込み】

令和3年7月1日(木)9時30分から7月18日(日)21時59分までにインターネットで申込む。

https://www.retio.or.jp/exam/siken_netinfo.html

インターネットの申込み画面は、7月1日(木)の午前9時30分に切り替わる。自動更新はされないので、キーボードの「F5」を押すなどして改めて最新の画面を読み込むこと。

【郵送申込み】

令和3年7月1日(木)から7月30日(金)までに郵便局の窓口から「簡易書留」で申込む。

https://www.retio.or.jp/exam/siken_postinfo.html

申込書に貼る顔写真は「パスポート申請用」サイズ (縦4.5㎝×横3.5㎝)なのでお間違えないように。800円の証明写真で大丈夫。

ただし、顔写真は令和3年4月1日以降に撮影したものに限り、頭頂から顎までの長さが3.2㎝以上3.6㎝以下となっているので注意。

──受験料と各種日程

【受験手数料】

7,000円である(消費税はかからない)。

【受験票発送日】

〈10月試験〉令和3年9月28日(火)

〈12月試験〉令和3年11月30日(火)

【本試験日時】

〈10月試験〉令和3年10月17日(日) 13時~15時まで(登録講習修了者は13時10分~)

〈12月試験〉令和3年12月19日(日) 13時~15時まで(登録講習修了者は13時10分~)

12時30分から注意事項の説明が始まるため、それまでには指定の席にいるように。試験中の途中退席は認められていない。

【合格発表日】

〈10月試験〉令和3年12月1日(水)

〈12月試験〉令和4年2月9日(水)

午前中に、指定された場所の掲示板および不動産適正取引推進機構のホームページで「合格者の受験番号」を確認できる。

──令和3年度の「新型コロナウイルス感染症への対応」についてはこちら↓

https://www.retio.or.jp/exam/takken_shiken.html

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統計データのまとめ(2021)【免除】

──はじめに

宅建試験の5問免除の一つに「統計」があり、問いの48がそれに当たる。

ここ10年間の出題項目と出題数を見ると、

地価公示(9回)
建築着工統計(11回)
土地白書(10回)
法人企業統計(9回)
国土交通白書(4回)

と概ね5つに集約される。

仮に、これら5つの項目以外から出題されたとしても、それは肢の一つとしての出題であり、消去法で十分対処できる。

また統計では、「上昇か下落か」「増加か減少か」又は「何年連続か」あたりが重要であって、細かなパーセンテージ(%)まで記憶する必要はない。

そのことを知らないが為に、数字に翻弄されて統計自体を諦めてしまう受験生が多いのが残念だ。

これらの「統計データ」は、通常のテキストには掲載されておらず、予備校や通信を利用していない独学の受験生には大いに参考になるはずである。

特に、赤文字の部分をしっかり押さえれば1点ゲットできるだろう。

──地価公示(令和3年3月公表)

ここでいう地価とは、土地の価格のこと。これが前年に比べて何%上昇しただの下落しただのを公示したものが「地価公示」である。

令和2年の1年間の地価変動は次のとおり。

【全国平均】

全国平均の地価変動率は6年ぶりに下落に転じ、用途別では、

〈住宅地〉5年ぶりに下落
〈商業地〉7年ぶりに下落
〈工業地〉5年連続の上昇(上昇率は縮小)

となっている。

【三大都市平均】

三大都市平均の地価変動率は8年ぶりに下落に転じ、用途別では、

〈住宅地〉8年ぶりに下落
〈商業地〉8年ぶりに下落
〈工業地〉7年連続の上昇(上昇率は縮小)

となっている。

【地方圏平均】

地方圏平均の用途別の地価変動率は、

〈住宅地〉3年ぶりに下落
〈商業地〉4年ぶりに下落
〈工業地〉4年連続の上昇(上昇率は縮小)

となっている。

──建築着工統計(令和3年1月公表)

建築着工統計には、年統計(1~12月)と年度統計(4~翌年3月)の2種類があるが、直近10年は「年統計」からしか出題されていないので、年統計だけを視野に入れておけばよい。

【新設住宅着工戸数】

令和2年の新設住宅着工戸数は、約81.53万戸で、4年連続の減少となった。利用関係別戸数の内訳は、

〈持家〉昨年の増加から再び減少
〈貸家〉3年連続の減少
〈分譲住宅〉6年ぶりの減少(マンションは昨年の増加から再び減少、一戸建ては5年ぶりの減少)

となっている。

【新設住宅着工床面積】

約6,645万㎡、4年連続の減少となった。

──土地白書(令和3年6月公表)

令和2年の全国の「土地取引件数」(売買による土地の所有権移転登記の件数)は、全国で約128万件で、ほぼ横ばいで推移している。

日本の「国土面積」は約3,780万haで、森林が約2,503万ha、農地が約440万ha、住宅地や工業用地等の宅地は約197万haである(森林と農地で国土面積の約8割を占める)。

──法人企業統計(令和2年10月公表)

令和元年度の不動産業の「売上高」は、約45兆3,835億円で、全産業の売上高の約3.0%を占めているが、5年ぶりに減少した。

同年度の不動産業の「経常利益」は、約4兆6,117億円で、2年連続の減少となった。

同年度の不動産業の「売上高経常利益率」は10.2%で、2年連続の減少となった。

──国土交通白書(最新のデータより)

令和3年3月末現在の宅地建物取引業者数は、127,215業者で、7年連続の増加である。

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統計データのまとめ(2021)【免除】|パパリン宅建士
#note 「穴埋め問題」あります↓
https://note.com/paparingtakken/n/nfbfcf9cd80d0